がと

アップグレードのがとのレビュー・感想・評価

アップグレード(2018年製作の映画)
3.9
今から少し未来の世界を舞台に、首より下に麻痺を負ってしまった男がAIチップと共に妻を殺した犯人を探すお話。
中身としては、車のメンテナンスを生業としているグレイは、妻と共に依頼主であるエロンへの納車後に突如謎の集団から襲撃を受け、妻は殺されグレイ自身も首より下に麻痺を負ってしまう。ある日エロンがお見舞いに来た際に『骨髄にSTEMと呼ばれるチップを埋め込めば麻痺は治るかもしれない』と実験への参加を提案し、グレイは苦渋の決断の末、手術を行うことを選択する。STEMを埋め込んでからは徐々に身体が回復し、歩くことさえできるようになるが、ある日STEM自身の声が聞こえるようになったことをきっかけに、グレイとSTEMが徐々にアップグレードしていく…という感じです。
今作は、もしかしたら将来起こりうるかもしれないという問題点を定義する良い作品なのではないかと思います。
身体が動かないのを治すためにAI制御させる、より円滑に動くようにAIが自己学習するとなると、いずれは『ステルス』や『ターミネーター』のように自我に目覚めて人類に牙を向く可能性だってあるわけですから。
その上、本作は近未来のAIモノとしては珍しい感じの終わり方で、観ていて「怖っ。マジか」となりました。
最近知り合いとAI関係の話になった際に「国や国防などの中心にAIを置くと暴走の可能性があり危ないから、最後はやっぱり人間自身が決める必要がある」と言っていたので、何事もほどほどが良いのでしょうね。
ただ、人類ってのは更に上を目指し続けて最終的には余計なことをしでかすものですからね。映画みたいに人類を滅ぼすのは人類かもしれません…って何の話でしたっけ?