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アメリカン・アニマルズのnaokkoのレビュー・感想・評価

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)
3.2
大学生4人が大学図書館から希少な本を盗み出す、実際の事件をもとにした映画とのこと。

なんと事件の当事者が出演し当時を振り返る形式で物語が進行する。本当に本人?てくらいあっけらかんと話し始めるから、そうと知らなきゃただの演出って思ったかも。

あまりに滑稽だし杜撰なんだけど、彼らの「つまらない人生で終わりたくない」と言う気持ちはわかる。思春期特有の自分は特別であるべきという盲信と、根拠のない万能感、分かる。
普通はそれでも何となく折り合いをつけながら大人になり、何者にもなれなくても人生を続けていく。でも、若い頃は大人に理想を投影していたし、見下してもいた。そう言う良くある若者の思想は、なぜか一線を超えたのかと思う。

理解出来ないけど、できる部分もあり、大変に人間臭いドラマでした。
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