依緒

アメリカン・アニマルズの依緒のレビュー・感想・評価

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)
4.2
実際にあった大学生4人による、大学図書館内の重要書籍強奪事件。
本人4人と、その家族、そして被害に遭われた司書の女性ら本人が登場して過去を振り返り話しながらストーリーが進んでいく。
それによりリアリティが半端なくて始終ザワザワした。

生活に、人生に少しの刺激を求めた結果、やめることも止めることも出来なくなって突き進んでいく様子に犯罪の恐ろしさと浅はかさを感じる。

計画を立てる時の楽しそうなこと。
レザボア・ドッグスよろしく色で呼び名をつけ、自分たちの計画に穴は無いように思うのもしょうがない。
しかし現実は小説や映画のようにはいかない。
強盗物の映画は沢山あるしハプニングは付き物。ドキドキハラハラ感からの達成感を味わわせてくれる。
しかし、実際はそんなに上手いこといく訳もなく。
そこがまた本物だなぁ…と変に関心するやら胃が痛くなるくらいハラハラするやら。

うちの子がそんなことするはずありません!ってみんな思うだろうけど、どこでどうやって人生のタガが外れて狂っていくのか、お子さんのいる親御さんはお子さん達とぜひ観てほしい。
平凡な若者のリアルな姿が描かれている。
依緒

依緒