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アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノールのjamのレビュー・感想・評価

3.7
何をやるかではなく
どうするかを大事に


アンドレア・ボチェッリ
なんとなく名前を聞いたことがあるかな、くらいしかオペラ界には疎い私だけれど。

サラ・ブライトマンとのデュエット曲

Time To Say Goodbye

はあまりにも有名で。
劇場で彼の半生を映画化した本作の予告観て、
何かに導かれるように鑑賞



生まれながらの緑内障のうえに、僅かに見えていた片目もボールが当たる事故で失明…

明るく光さす世界から、
輪郭が消え 訪れる闇
スクリーンのなかから彼の"見ている"世界を垣間見て。

絶望の中で、彼を救ったのは音楽

美しい音楽は人を幸せにする
音楽がなければ正気を失っていた


幾度も挫折を繰り返して
愛する伴侶、エレナを得て
生きていく為に周囲の力を借りて
弁護士の資格を取り、働くけれど

オペラ歌手になるという夢が諦めきれず

偉大なる指導者、マエストロとのレッスン

やがて
運命の女神は彼に微笑み


エンドロールに流れるのは
そう

Time To Say Goodbye

もともと彼のために作られた
イタリア語の「Con Te Parti'o」という曲

今まで、勝手に別れの曲だと思っていたけれど



あなたと共に私は旅立とう
いくつもの船に乗り いくつもの海へ

あなたと共に私は再び生きるの

それは、再生の歌

困難に負けずに己の夢を実現した彼の歌
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