ふみ

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話のふみのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

2020/12/4に金曜ロードショーで録画してたのを今更ながら見た!半年経っとる……

以下ばらばら感想めも

メインの登場人物は
車椅子で自立生活を送る鹿野さん(大泉洋さん)と、
そのボランティアをする医大生田中くん(三浦春馬さん)、
その彼女のみさきちゃん(高畑充希さん)。
(私が名前をすぐ忘れるのでメモ)

最初は鹿野さんのわがままに引いていたのに
途中からは色々考えて泣いてしまった。

お母さんの過去回想で泣いた
自分の子供が筋ジストロフィーだと診断されたときのお母さんの気持ちを考えたら胸が苦しくなった
なんで元気に産んでやれなかったんだろう、って、親なら思ってしまいそう。
でも、一緒に死のうと言うお母さんに
本人は生きる!と言っていて……。

私は生まれつき食物アレルギーで
昔子供だったとき、アレルギーのことで母と喧嘩して
母に向かって勢いで「お母さんがこの体に産んだんじゃん!」と言ってしまい
言った瞬間から後悔したけどもう遅くて
傷つけてしまったことを思い出した。
父からはあとで、私が赤ちゃんの頃は、今よりもアレルギーが重くて顔赤くなったりしてて、「私(母)のせいでこうなってしまった」「なんで良くならないんだろう」と悩んでた、と聞いた。
ひどいこと言ってしまったなというのは今でも覚えてる、、。

私はたまたま、アレルギー以外はそこそこ健康で、風邪も引かず元気だけど
たまたまそう生まれただけで、
生まれつき体が弱い人もいるし、
私自身が事故にあってなにか体が五体満足でなくなる可能性もあるし
将来自分の子供がなにか病気になる可能性もあって
誰しも他人事じゃないんだよなと思った。

鹿野さんの「夢をあきらめない」という新聞記事を見る田中くんのシーンにも泣いた。
体が不自由だと旅行も大変だと思うけど
鹿野さんはそれでも、アメリカ旅行や英検二級を夢や目標にしていて……
私は今のところ若くて健康で、「できること」の範囲が広いと思うけど(才能の話ではなく体の自由がきくという意味で)、
「できること」なのにやってないことがたくさんあって
それが簡単にできない人もいるんだから
やりたいことはちゃんとやって、
簡単に諦めてはいけないんだなと思った
みさきちゃんが鹿野さんに「本当にしちゃえばいいんだよ」と言われて
勉強し直して大学目指すのも素敵
みさきちゃんも「なんとなく諦めちゃってた」んだろうな

小学校の頃?に、車椅子の人や目が見えない人という設定で、本人役と補助役をペア組んで交互に体験しましょうという取り組みがあって
車椅子だと普段気にしていなかった小さな段差でも大きかったし
なかなか当人にならないと気付けないなと思った

車椅子といえば前にライブ遠征するときに、チケットが余ってて
ネットで呼びかけたら現地の車椅子のかたが行きたいとおっしゃって、チケットを譲って、一緒にライブに行ったことがある。
当日、これを鞄にしまってほしい、というときに、代わりに車椅子の後ろの鞄にお荷物を入れたりとかしたけど
その動作一つも、ご自分一人だと大変なんだよな、と思った
帰りに車椅子用のタクシーに一緒に乗せていただいたけど
その土地の名物を色々教えていただいて、翌日は私一人でぶらりと食べて回った。
今のご時世なかなか遠征行けなくなってしまったけど、お元気だろうか。


映画で一点、みさきちゃんが大学偽ってたって明かして田中くんと喧嘩するシーンはみさきちゃんに「え?」って思っちゃった
え?いや大学偽って付き合ってたのそっちなのに、なぜブチギレて帰った……
たしかに、デートの約束してたのに田中くんにはボランティア優先されたりとかしてて
嫌だったのはわかるけど、それはそれで、そのときにもっとちゃんと不満言いなよって感じだし
今は嘘ついてたことの話をしてるのに……まずは嘘ついててごめん、じゃないの??

しかし、合コンとかの場ではそういう人が恋愛つかみとってくんだろうなぁー とかも思ってしまった……(三十路独身)
就活もそうだけど、とりあえず入っちゃえばいいわけだから、自分をよく見せたもん勝ちだよね
医学部生ととりあえず出会って付き合うまで行ってあとで嘘でしたって言えばいいやと思ってたんだろうな
正直に生きてる人より嘘つけちゃう人が世渡りしていくんだよなー
などと思ってしまった
……以上、本作のテーマとはあまり関係ない部分の感想😂

あと、今は亡き三浦春馬さんが出てるから
このシーンはどんな気持ちだったんだろう
とかも勝手に考えてしまった。
ラスト、田中くん(三浦春馬さん)が「雲の上から、めんどくさい人が見てるんですよ」と言っていた。
三浦さんも雲の上に行ってしまったけど、どう思っているんだろう

私も鹿野さんの精神を見習って
「ああすればよかった」と後悔しないように
やれることはやっておきたい。
ふみ

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