niko

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話のnikoのレビュー・感想・評価

3.2
筋ジストロフィーの男性とそれに携わったボランディアの方たちの物語。
予告段階で大泉洋と高畑充希の掛け合いは面白いんだろうな、と思い鑑賞。

大泉洋演じるワガママだけど憎めない愛されキャラにグッときました。
主人公が亡くなることがわかっているからこそ、序盤から観客の心をがっちり掴むキャスティングは見事だなあと思いました。

また、高畑充希の小生意気な若者感も素晴らしかった。パーンと張った生脚にめんどくせーなって態度、手や足をブラブラさせたり言い澱む感じもとても良かった!

筋ジストロフィーという難病に犯されながらも、自分の人生を精一杯生きる姿に途中から涙腺崩壊。皮膚がめくれるんじゃないかってほど涙をぬぐいました。ポップで笑いどころも多くあり、友情、恋愛、親子愛、家族愛、色々な感情が含まれている作品だと思います。

ただ見終わったあとに深く考えるってとこまで刺さらなかった。物語は90年代。ネットや携帯はなく固定と公衆電話が活躍しています。現代では生活も医療も違い、人生観も変化しているように感じます。
自分には映画ではなく本のほうが合っているかな?と思いました。
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