まの

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話のまののレビュー・感想・評価

3.7
小さい頃に発症した筋肉の病気の為、首から上しか自由に動かせない男性と彼を支えるボランティアの人達の話。

話自体は大きな問題を抱えた作品ですが、映画のパッケージにも書かれている様に「体は不自由だが、心は自由」と言う言葉がそのまま映画に表れています。

我儘放題に見える鹿野ですが、実は他人を思いやる気持ちは人一倍大きく、障害者の世話をするのは家族だけではなく、周囲のボランティアにもっと助けてもらう事が大切・・その考えを広める活動をしていると胸を張って言い切る姿が素晴らしいです。そう言う確固たる物があるからどんなに我儘でも多くの人に側にいてもらえるんでしょうね。

ボランティアの人達の姿を見ていると、ただ大変な人を助けていると言う自己満足だけじゃとても続けられない大切な絆があるんだと分かります。綺麗事だけでは続けられない本音の付き合いもそこにはあると言うことも。

いろんな事に気付かされた作品でした。
まの

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