現在は生放送で感想中の丈兄丸

機動戦士ガンダムNTの現在は生放送で感想中の丈兄丸のレビュー・感想・評価

機動戦士ガンダムNT(2018年製作の映画)
2.5
パッドマンの翌日に、UCすら見てないガンダム弱者な視点から味わうのも一興…とフリーパスを活用すべく鑑賞(笑)



初のガンダム映画を劇場鑑賞というのもあってか、
今のガンダムアニメーションが、当たり前ながらも大事兼見逃せないポイントとして、単純に画を観てるだけ(特に戦闘シーン)でも割と劇場で味わう意味は見いだせた作り込みで素直に好感。

物語も、無論UCや初代からのシリーズ作を少しでも見といた方がより楽しめるのは間違いないが、
一応今作から見ても、どういう世界観で・どんな話なのかというのが、弱者な自分が見てもそれなりについていける見易さだったような。
これだけ複雑なシリーズであり、また一定以上の人気が確定してる大手派生作でありながら、
その最新作で新規層にも多少入りやすく作っているという点は、これまた何気ないが割と大切だし評価したいポイントだと思う。
少なくとも、新規がいきなり初代ガンダム見るよりは飲み込みやすいと思う(私は序盤で積んだ笑)


ただまぁだからといって、他の映画やアニメにはないオリジナリティや面白味があるかと言われると、そこまでは誉められないというのが正直なところ。

特にストーリーは、ただただ被害に巻き込まれる関係ない市民たち(しかもその描写もほとんど無し)からしたらあまりに私情で、段取り不足すぎる展開に『戦争する前にとりあえずもっと話したりしろや!!』と市民を代表して説教したくなるほど、
中二で自分本意なキャラたちによる、どーでもいいわな狭い話の展開すぎて、
作り手・受け手共に、これに付き合う人たちの時間や、予算が「勿体なさすぎなんですけど」と言いたくなった…

設定も後半になるにつれ、このしょーもない話運びのためにドンドン都合よくなってった気がしたかなぁ……

まぁ要するに、
軍の上層部や引っ掻き回すキャラたちなら、もっと観てる視聴者も「うーむ、一理あるな…」と思わせる信念や心情を持つ、ドラマ部分をもっと作り込んでほしかった。
端から見てると中二むき出しすぎる・自分たちの世界に酔いすぎなキャラ描写や、"戦う設定のための記号的キャラや話運び"感が強くて、真面目に考えれば考えるほど、特に自分のようなシリーズ熱もない人間には正直キツかった。



…と、根本的な本質が(個人的に苦手気味というの多少あってか)至極微妙だったが、
前半に述べたよう、表面上のアニメーションの技術や新規層にも対応しうる幅広さは確かにあったので、
後は内容の方向性だけ、もっとガンダムに苦手意識ある人も楽しめる舵きりを…! と少しは願いたくなる一作でした。