アメリカの黒人事件。非常に大きな社会問題提起の作品だった。日本人には、理解し辛いが、南アフリカのアパルトヘイトは、マンデラが法律的には廃止にしたが、現実問題としてはいまだに根強く残っていることは事実だ。それと同様に、アメリカ社会にもいまだに白人の中にはこういう偏見を持っている人々が多々(特に警官)いるのだろう。この厳く難しい問題を、穏やかなビジュアルを挿入する事で、よりやるせなさを監督は上手く表現している。それにしても、私が感動した「キリング・オブ・ケネス・チェンバリン」を思いだした。黒人に対しての偏見が、この作品も強く表現されている。 余談だが、ダニエル・クレイグが、作品に出演していたこと少し驚いた。アクションだけでなく、黒人の世話役としてドラマに出てたんですね。