じゅんP

バイオレンス・ボイジャーのじゅんPのレビュー・感想・評価

バイオレンス・ボイジャー(2018年製作の映画)
3.0
バイオレンス・ボイジャー創始者、コイケという存在の一人勝ちである。

間違いなく天才なんだけど、頭の使い方偏り過ぎてるこいつの行動の不可解さがそのまま、どう転ぶかわからない予測不能な展開に直結している。

彼の創作物の頭の形状は、ああするしかなかったのか、目指して完成された造形美なのか…マッド・サイエンティストの美的センスは凡人には理解しがたいものがある。

あんなヤバい研究してるのに、研究所にSECOM?みたいなセキュリティ会社のステッカー描かれてたけど委託しちゃまずいだろ。
で、いざ警報鳴ったらお前かい!ってなるし。

液体ぐじゅぐじゅ表現だけ実写って手法も、倫理観おかしいストーリーもそっちのけで、個人的に一番うわぁ…ってなったのはあの姿に改造された子供が神経むき出しって設定。
屋内も屋外も不衛生そうな場所ばっかなのに、あの格好で歩き回るわ、固そうな装備を直で装着するわ、見ていてとても嫌な気持ちになります(褒めてます)。

サバンナ高橋と松本人志の声がどうにもしっくりこなかったので、吉本以外がお金出してくれてればなぁと思いつつ、終盤の桃太郎的展開には全てひっくるめてまあいいかと思わせてくれる、アホな包容力があった。
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