碧

セカイイチオイシイ水 マロンパティの涙の碧のレビュー・感想・評価

4.0
日本とフィリピンのボランティアが、手作業で取り組んで完成させた水道建設プロジェクト。

映画は、すごくひねりがあったりすごく含蓄があったりするわけではないけれど、丁寧に作られていて好感が持てる。

冒頭の主人公の描き方が、本当にイマドキの子という感じでリアリティがある。
フィリピンに入ってからも、お化粧がいつもバッチリで綺麗なのは…まあ…目をつぶる…。

フィリピンの子役のミエルちゃんが、可愛くて演技も上手い。

赤井英和演じる岩田さんがバリバリの大阪弁で話すので、現地の人は(いくら日本語ができるという役でも、方言が混じると)聴き取りづらいだろうなあなんてうっすら思ったりもしたけれど、このプロジェクトを進めた団体が大阪のNGOだから、大阪弁である必要があったんですね。

人と人の信頼関係って、作ってやろうと思って作れるわけでもないし、かといって人間同士、気持ちが通じ合う可能性もゼロではないし、難しいけど面白い、面白いけど難しいなあと思います。
碧