天和二年 第五代将軍 徳川綱吉の時代
「この難儀を見事救う者はおらぬのか!」
江戸時代初頭、徳川幕府は政治体制を揺るぎないものにしようと"国替え"いわゆる大名の引っ越しを数多く行わせました
「こんな役目、押しつけられたらたまったもんじゃないぞ。」
幕府から豊後の日田への国替を言い渡された藩主の松平直矩は、度重なる国替からの借金と、これまでにない遠方への引越し、さらに減封と、国の存亡が危うくなるほどのピンチに頭をかかえていた。
「一つでもしくじったらすぐにでも切腹だ。」
書物好きならば博識であろうという理由で姫路藩書庫番の引きこもり侍、片桐春之介が引越奉行の命を受ける
「お前は頭を使い、俺はこの体を使う。」
引越奉行の前任者であった板倉は激務が原因ですでに他界、国替えのいろはもわからぬまま途方に暮れていた春之介だったが、板倉の娘である於蘭の持ち出した引越し指南書と、幼なじみで武芸の達人である鷹村や於蘭、そして仲間たちの協力のもと果敢に立ち向かう
「引っ越しは…戦でござる。」
於蘭役の高畑充希さんがめちゃくちゃハマり役で可愛い。
ラストはけっこう感動しました。