「死が私に ついて回ってる」
日本が舞台のサスペンス・ラブ・ストーリー。
アメリカ製映画でよくありがちなヘンテコ日本ではなく、ちゃんと日本国内(東京と佐渡島)でロケしている。
そして何よりも、主役のアリシア・ヴィキャンデルの日本語が達者! 若干聞き取りづらいところもあるにはあるが、それでも結構長めのセリフを感情をこめて流暢に話している。相当特訓したんだろうな。振り袖姿が意外にも似合っていたのも印象深い。
肝心の中身はというと、ラブストーリーがメインで、サスペンス要素は薄め。殺人の容疑者として拘束された女性の過去の恋愛模様が語られる展開は『ザリガニの鳴くところ』の流れに似ている。
それとタイトルのアースクエイクバード、タイトルにするほどだから物語の中でよっぽど重要な部分なんだろうなと思っていたのに、さほど重要じゃなかった。
サスペンスを期待していただけに、ちょっとのめり込みづらかったけど、とりあえず佐渡島に無性に行きたくなった。佐渡島行って、主人公が置き去りにされたあの場所に行って、同じように寝っ転がってみたい。しかし見知らぬ土地に体調崩した人間を一人残してどっか行くかね、あの二人。ちょっと驚いたよ。
驚いたと言えば、ラストその話で締めるの!? ってなった。