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ミューズ 悪に堕ちた女神の魂のSSDDのレビュー・感想・評価

3.4
■概要
本の出版も行い順調だった大学教授。ある日の出来事を境に、崩れ落ちるように生活が変わる…。ある日から女性が儀式殺人をされている現場を何度も夢に見るようになるが、実際にその事件が起き予知夢だと知る…。

■感想(ネタバレなし)
常に暗めのどんよりとした曇天のような世界観と、先の読めないサスペンスホラー感が魅力的な本作。RECの監督作品とのことだがまったく毛色が異なり知的な作品になっている。

キャストだったりエフェクトがもう少し良ければ文句なく隠れた名作になり得るのだが、ホラー演出が少しチープ。

あとは追い詰めてくる敵が妙に爪が甘いのだが、敵の詳細な設定にこだわりが感じられるため疾走感はないもの観てられる。

サスペンス部分は面白く後半まで読めない展開に飽きずなかなか悪くない作品。fmの評価は悪いがそこまで悪くない。

あまり観る人はいないだろうからある程度ネタバレには細かく記載。









■概要(ネタバレあり)
ざらっと流れを書いてみたが濃厚なサスペンス要素で長くなった。
女神が7つの大罪のようにそれぞれ名前を冠していて面白い。「招待」「導き」「欺き」「罰」「予言」「情熱」「秘匿」


・主人公は恋仲にあった女子大学生が自殺、主人公は酒浸りになる

・ある日から儀式殺人の悪夢を繰り返してみていて、本当に発生する

・殺人現場の洋館に行くと同じ悪夢を見た女性と居合わせる

・悪夢で見た景色と異なることから隠し扉を発見し、不思議なオブジェを手にする

・突然現れた少女にイマーゴというオブジェを渡せと脅され、その少女が美しい詩を読むと手が割れ苦痛と共に気絶させられこの世のものではないと知る

・同僚の女性教授と殺害された女性を調べると、過去に"白い輪"と称した集団が研究会として学者たちが7人の女神について実在すると様々な媒体に投稿していた

・"白い輪"は過去から存在する女神について様々な害悪を成すことを示していたが全員が奇妙な死を遂げていた

・一人だけいる生き残りを見つけ話を聞くと女神達は様々な美しい詩を作りそれを媒介に奇跡を起こす、録音した女神の言葉で目の前に置いた魚の死体が息を吹き返すのを見せる

・主人公は殺人現場で出会った女性レイチェルに渡したイマーゴを受け取る

・女神に渡すために戻り、脅された通りの場所に行く

・女神の2体目も現れ、詩による過去の事件などを聞かされながらイマーゴを渡すが外殻だけで中身がないことがわかり、主人公は詩をくらいダメージを受ける

・再度イマーゴを取りに行くとレイチェルの息子は拉致され、レイチェルは自分も女神であることを思い出したことを告げる

・レイチェルは女神の中で掟が多くあるが禁忌を犯したことでイマーゴを奪われ記憶を消された
イマーゴは永遠の存在であるための女神個人ごとに持つ印

・儀式殺人で殺されたのは白い輪で囲うことで女神の能力を削るためで、レイチェルのために女神の一人がイマーゴを渡そうとしたため殺されていた

・女神のたちの中で唯一昔からの文献や挿絵にも載らない一人が"秘匿"がおり、すべての女神は"秘匿"が死ぬと全員死ぬため隠れている

・レイチェルは息子のために"秘匿"を殺すことを決意、"秘匿"を探すが主人公の中に隠れていることがわかる

・初めに自殺した女学生が"秘匿"であり主人公を魅了し自殺することで永遠に心の中で生きているため、隠れ家になっていた

・隠れ家である人間に死に直面すると現れるため手首を切り、実体化した"秘匿"を白い輪に入れて殺すとすべての女神もレイチェル含めて死んだ

・レイチェルから頼まれた子供を面倒見ながら出来事を紙に手記して終わる
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