Tomo

マックイーン:モードの反逆児のTomoのレビュー・感想・評価

4.0
失業手当を受給してコレクション手掛けてたマックイーンに対して、そんな彼と働きたいからノーギャラで仕事をしていたと言う仲間の発言に、魅力のある人には人を動かす力があるのだろうなと感じた。(実生活でもリンクすることがあって余計に感動した😂)

マックイーンがどんな考えや思いをのせてコレクションやファッションという場でそれらを昇華させていたのか、理解が深まってとても刺激的だった。
でも、一生懸命やればやるほど、思いが詰まれば詰まるほどそれに身を削られてしまうことは切ないし、彼の苦しさを考えると心が痛くなる。
きっと自分自身がブランドから身を引いたら引いたで、世間からのマックイーンというブランドへの評価の変化や作品に対する方向性で悩み、納得ができなかいかもしれない。結局自分が命をかけてきたものに殺されてしまったのだなと…。

しかし、見方を変えると自殺を肯定するわけでは無いが、彼が1番美しいままで、世間が彼の衰えを知らないまま記憶として生き続けるということに彼は1番価値を見出してたのかもしれないと思うと何が正しいのかはわからない。
Tomo

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