たっしー

ペット・セメタリーのたっしーのレビュー・感想・評価

ペット・セメタリー(2019年製作の映画)
4.0
「とある平凡な家族がペットの墓がある田舎に引っ越してきた。暫くは平穏に暮らしていたが、ある時ペットの猫がトラックに轢かれて死んでしまう。ルイスは、隣人のジャドに導かれてペットの墓のさらに向こうの謎の土地に猫を埋める。すると次の朝、何事も無かったように猫は家に戻ってきていた。しかしその猫は昔とはまるで別の猫で…」

 怖い!!正直スティーブンキング原作映画をなめてました。

 スティーブンキングの原作ホラーはどちらかというとホラー「寄りの」、というような、ホラーとは別の視点が必ず入っているような作品が多く、映画を観てもそんなに怖いと思った作品は少なかったので、軽い気持ちで見てしまってました。

 今作はゴアな表現も少し入ってるのに加え、Jホラーの様な迫り来る恐怖も満遍なく描かれていて、張り詰めるような緊張感が堪らなかったです!

 特にお母さんのお姉さん、とある理由で昔亡くなっているのですが、このお姉さんの怪異が来る場面が恐ろしく怖い!暫く上を覗くことはできそうにありません笑笑

 結局この現象についての詳細は明かされませんが、娘「だったもの」が、母親を攻撃する際、「娘の所へ行きな!!」と言っている所を見ると、完全に別の「何か」だったのでしょう。

 腑に落ちないのは、この場所を紹介したジャド、自分の飼い犬をこの地で甦らした際は「元々気性の荒い犬だったからこうなってしまったと思っていた」と話しますが、娘のエリー「だったもの」の口調から、どうやら自分の妻も一度甦らした様なのです。こうなる事は予測できたはずなのに、何故…

 この映画は1989年の映画のリメイクだそう。こちらのオリジナルはまだみておらず、どうやらこっちこそ「家族愛」に焦点を当てた様な、父親の葛藤を色濃く描いた作品だそうなので、また観てみたいです。
たっしー

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