南森まち

七つの会議の南森まちのレビュー・感想・評価

七つの会議(2018年製作の映画)
3.9
大企業グループの子会社・東京建電。社内の小さな事件をきっかけに、会社を揺るがす問題があらわになっていく…というお話。

日本型組織に警鐘を鳴らす、いつもの池井戸潤作品。今作はリレー方式で視点が変わっていくのが特徴。
多くの視点が出てくるのに、わずか一本、119分の映画にまとめたのはスゴい。怒涛の勢いでストーリーが進んでいく。
そして何と言っても最後の独白が見もの。個人と組織の関係の緊密さは日本の長所かつ短所だなぁ…と思わせる重厚なお話でした。

が、原作の内容が多いため、あまり意味のないシーンもできてしまい残念。ねじ六あたりはもう少し残してほしかった。

タイトルの由来は、原作小説では次々に主人公が変わり、七章+最終章なのからきているのだろう。
この辺を映画でも章立てしてくれるともう少し分かりやすかったかも。

『半沢直樹』や『下町ロケット』といった池井戸潤先生原作のドラマのキャストをそのまま出しているのは話題づくりなんだろうけど、こういうのはイヤだな…
まーーた香川照之が絶叫してる、と思いました、ゲッソリ(ヽ´ω`)