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七つの会議のnikoのレビュー・感想・評価

七つの会議(2018年製作の映画)
3.5
池井戸潤原作、七つの会議
7つの連作(単行本では8話)短編小説を映画化。

俳優陣は福澤監督らしい面々。
端役まで豪華で観ていて楽しいし、過去作に出ていた人が今回はこんな役か〜と2度美味しい感じ。
内容は池井戸潤らしさがありつつ、エンターテイメント色も強め。コミカルな場面もあって笑える。

ただ野村萬斎のクセが強すぎて乗り切れなかった。腹の奥から出す凄みや目力、歩き方や気をつけの姿勢まで、狂言師のそれ。ヘタレ感も演技っぽさが悪目立ちして見えてしまいました。
陰陽師やのぼうの城では色気があって素敵だったんだけどな。
ま、それ込みでの演出だよ、と言われてしまえばそれまでですが。

また、エンドロールの最後の最後までお話が続くのでお得感wはありますが、余韻を楽しんだり咀嚼する時間がないので、自分なりの正義を考える間も無く退出させられるのがやや残念。

とはいえ安定の面白さなので観て良かったな、と思いました。
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