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七つの会議のツタヤのレビュー・感想・評価

七つの会議(2018年製作の映画)
4.2
池井戸潤が原作で同じく企業の不正を描いた「空飛ぶタイヤ」とはまた違ったタッチで描かれます。ややユーモラスな仕上がり。ともすれば地味な映画になりそうな題材を軽快かつケレン味のある演出で盛り上げる福澤克雄監督の手腕が光る!

本作の最大の見せ場は出演者による顔芸と顔芸のぶつかり合いでしょう。"キングオブ顔芸"香川照之に一歩も引かずに対抗できる野村萬斎はさすが。時代劇のイメージが強い野村萬斎ですが現代劇でも思ったより溶け込めていました。この2人に北大路欣也や鹿賀丈史も加わってのガチンコ顔芸バトルは圧巻。

狂言・歌舞伎・落語など古典芸能をルーツとする役者さんが多く、重厚感のある演技を堪能出来るのもこの作品の魅力の一つでしょう。また吉田羊や土屋太鳳、役所広司など端役まで豪華なキャストも嬉しかった。

ただ、映画を見終わっても"七つの会議"のタイトルの意味はよく分からなかったですね…原作を読めば分かるんでしょうか?
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