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七つの会議のUTのネタバレレビュー・内容・結末

七つの会議(2018年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます


歳を重ねれば、ニュースを5分でも目を通せば、この世は嘘で満ち溢れていることがわかる。
働き始めれば、上司と顧客、自分の信念と所属の利益との狭間に立たされ、疑問や矛盾を感じ、閉塞感や絶望感を味わう経験だって少なくない。
誰だって気付いているのに「いや、これっておかしくないか」一言直接言えない日本のサラリーマン。
そんなサラリーマンに勇気を与えてくれる、息苦しさに活路を見出してくれるヒントや理想が池井戸潤の原作に詰まっているような気がする。
働くおじさん達は電車に揺られながらその戦いの記録を読み耽り、日曜9時に繰り広げられるTBSのドラマを見ながら拳を強く握りしめ、目頭を熱くするのだ。
話の流れは読める。
意外性が意外じゃ無い。
アンパンマンやドラえもんと同じで、もはや様式美と化しているからだ。
むしろ池井戸潤ならこうする、という王道を待ち望んでいる。
待ってました。

ごねる奴が得をせず、真面目な人が損をしない
間違っていることは間違っている
クリーンな世の中に近づいてほしいなぁと、この映画を観て思うのでした。
2019年鑑賞第5作目。
UT

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