車好きでワイスピシリーズは僕が高校生から追い続けてきた映画の一つ。
スポコンに憧れ、ブライアンに憧れた。
一体何年経ったのか。
MCUよりも圧倒的に長い。
そんな長いシリーズも今やトンデモ映画に大変身。
行くところまでいった感じであり、主演の故ポール・ウォーカーの最後の作品。
スカイミッションを最後に終わっていれば良かったと今でも思っている。
主演はポールでなければダメだし、その後の作品は空いた口が塞がらないほどのぶっ飛び映画。
まぁ、ポールが居なくなりヴィン・ディーゼルともメリハリが無くなってしまい、当たり前のことだが、ポールへの未練が隠しきれず、アクションや格闘、筋肉、そしてハゲのシリーズに成り果ててしまった。
親玉のヴィンはこのシリーズの軸でありなくてはならない存在なのだが、それに対抗すべく2人のハゲが追加された。
そう。このシリーズを非現実のぶっ飛び映画に仕立てたドウェイン・ジョンソン。
そして、トランスポーターでお馴染み、世界一カッコいいハゲ、みんな大好きジェイソン・ステイサム。
僕も大好きな俳優です。
ただ、このシリーズには出て欲しくなかったのが正直なところ。
ヴィンとドウェインが作り上げたぶっ飛びワールドに飛び込んだ物だからその世界観はまるでターミネーター。
車どころの話ではなくなった。
ワイスピ好きからすれば辛い流れだが、アクション映画好きには極上の娯楽作品として楽しめる。
現にエンターテインメント性を剥き出しにしみんなが盛り上がれる熱い展開を演出する作りは上手だし成功した部類だと感じる。
前者の僕からすればあまり嬉しい流れでは無く、スカイミッションを最後にワイスピは一度終わり、番外編が続くと言うイメージで以降の作品を観てきた。
そんな中で出来たのがこのスピンオフ。
まさかの戦犯ハゲ2人が主演。
不安しかない。
なのに何故か観たい。
シリーズを追ってきた者の定めなのか。
どーせドンチャン騒ぎして筋肉ムキムキのハゲた男達が殴り合って爆発してビルでもぶっ壊して終わるんだろ？と思ってたら
まさにそうだった。
しかし、気付けばすこぶる楽しんでる自分。
正直面白かった。
スピンオフと言うのが一つこのシリーズから別の映画と頭に認識出来たせいなのかもしれないが、まるで派手なスパイ映画を見てるようで、どちらかと言えばワイスピよりもミッションイッポッシブル。
最高のエンターテインメント作品立ったと思う。
現在の本シリーズでのヴィン一点張りの脚本と演出で落ちまくったそのタイトルより、遥かにいい仕上がりだった。
ストーリーに深みもなく、捻りもない。
ただ目標に向かい破壊して突き進む。
痛快で、ユーモアに溢れ、カッコいい。
これも、一つのワイルドスピードなのかなと。
ハードルが下がりまくっていたのは確かだが、楽しめた。
眼を三角にして画面を睨み付ける様な映画ではなく、ポープコーン片手に酒でも飲みながらみんなでワイワイ盛り上がれる良い作品だと思います。
このシリーズを追っていない初見の方でも楽しめると思う。
アクション映画好きの方は是非観てみてはいかがでしょう？オススメです！
