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タロウのバカのeryuのネタバレレビュー・内容・結末

タロウのバカ(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

 学校に行ったことがないタロウと、高校生の2人。最初はイタズラのような、子供のおふざけだったものが、社会への不満がどんどん溜まって犯罪に達してしまった。
 社会活動をしたことがないタロウに影響されて、際限がなくなってしまっていく高校生2人は、学校で社会活動をしていたからこそ少し葛藤や戸惑いが見えて、仲野太賀さんの、そこを超えてしまった時の勢いと犯したことに気づいた時の「何やってるんだよ、」ってなるところがリアルだった。お父さんが出てきた時、今なら引き返せると思ったのに、引き返さなかったことでどんどん思考も狂っていく姿が気持ち悪かった。
 菅田将暉さんは、もうすごいとしか言えなくて、だんだん何にイライラしてるか多分自分でも分からなくなってるけどイライラしてて、声を荒げてて、もうイライラを出し切ったら顔が変わってたように思った。当たり散らかしてるときは、危ないんだけど助けを心のどこかで求めているようだったけど、イライラを超えて期待も何もしない状態になると、表情に光がないというか、日常にいたら浮いて見えそうな人になってた。
 一回止まって考えたくなるし、ちょっと難しいと感じた。
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