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Diner ダイナーのkikiのネタバレレビュー・内容・結末

Diner ダイナー(2019年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

人との関わりを無くし、信じることを無くすと一見社会のしがらみから逃れるように思えるが自分自身を信じられなくなり生が無くなってしまう。やりたいことは自分で進まなければ道は切り開けず、逃避をしていと自分自身を失う。つまり社会的に死した状態になるのでは。
カナコはふとしたきっかけで生きること(人間社会としても)手段を得たが、我々もそれは同じで、ふとした瞬間に心が躍る瞬間、〜したいかから〜しなければならいと変化する一連の流れが起こることがある。
その台詞について強く共感した。自分も人間社会のしがらみに疲れた際にあらゆることを断ち切った方が楽ではないかと考えた時期もあり、たまに人から恩を受けることが諸刃の刃になっているのではないかと感じる時もある。しかし、そのような事を経験しながら酸いも甘いも感じることで心が動き、人間らしく生きれているのではないだろうか。
人間は誰かの為に動くことは大きな原動力になり、それが良くも悪くも当人の感情を動かすことがある。それがあるこその人生であり、生きている感覚の要素であると考える。
この映画で、人が悩む社会で生きる上での向き合い方、その葛藤を照らし合わせながら考えることができた。それを鼓舞された映画でもあった。より生きる原動力を維持できるように。
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