クリスマスかあ

アレックス・ストレンジラブのクリスマスかあのレビュー・感想・評価

1.6
日曜日の午後3時、床に座って鑑賞。
食堂で勉強していたのだが、お腹がすきすぎて1度部屋に帰ってきたついでに勢い余って見たかった映画を見てしまった。
しかし映画によって心は潤ったので後悔は無い。

「恋愛映画」と言うよりは「主人公の成長物語」。
この映画もまた周りの人たちが優しくて暖かい。個人的に素敵だなと思ったのは、デルが今は21世紀だぜ?って言ってアレックスのジェンダーの相談に乗っていたところ。デルだけじゃなくてガールフレンドでベストフレンドのクレアも、お母さんも、みんな暖かい。
だからこの映画では「自分の個性をどのように貫くか」より「自分が自身の個性を認められるか」に焦点が当たっていて、より主人公の「内的な」葛藤に感情移入出来た。

LGBTQ映画を見る度に自分について考えるのだけれど、未だ全く検討がつかない。
クレアは「惹かれる人は直感でわかる」と言っていたけど、本当にそうなのだろうか……
中高一貫女子校の私はまだ「誰かを好きになった」と思ったことがないのだけれど、もしや固定概念に囚われていただけで既に誰か女の子を好きになっていたのかもしれないし、自分のことなのに考えれば考えるほど分からない。今の時代「アセクシャル」っていう性もあるから難しいんだなぁ
多様性が認められる21世紀だからこそ、もし今後誰か(もしくは何か)を好きになった時に素直に自分を認められる人でありたい!


それにしても伏線だと思って身構えていたカエル、どこいっちゃったんだ
(プールに出た時「あぁなるほど!カエルがプールに入っちゃってそのプールの水を飲みハイになってからの一悶着なのね!」って推理したんだけど全然違った……)