バナンザ

青の帰り道のバナンザのネタバレレビュー・内容・結末

青の帰り道(2018年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

おもしろかった!共感も理解もできないけど、楽しめた。

たぶん、理解できないのに三つくらい理由があって、一つ目は地元感覚の強さだと思う。東京に生まれて、電車で通う学校行ってたからみんなで自転車乗って帰るシーン見ると自分との違いを感じてしまう。可能性を開花させる場所としての東京って描かれ方がしっくりこなかった。
二つ目は進路の多様さが挙げられる。
私の高校ではすべての生徒が大学に進学するか、浪人生となった。滅多に東京から出て行く人はいなかったし、就職する人もいなかった。バンド組んでいるような友達も見たことないから、感情移入できなかったのかもしれない。あと、高校卒業して2、3年で結婚する友達もいない。
最後の三つ目は、単に考え方が違うということ。友人に手伝ってもらいながら、事務所に応募したり、友人に保険営業することは考えられない。これも地元のつながりの強さが起因しているのかもしれない。普段、自暴自棄になることもない。そもそも、俺お酒もタバコもうけつけないから理解できないのかもしれない。他の人と比較したり、他の人の心配なんてしない。
どちらかと言えば、事務所の社長がとった行動の方が理解できる。被り物を勧めたのも市場の動向を加味しているのではないかと思ったり、曲の応募した時点で著作権が事務所に移っていたら、パクリのような曲を世の中にだしてま問題ないのではないかと思った。

共感や理解ができないのに面白く感じたのは、たぶん真実らしさがあったからだと思う。地方のことを知らない分、いつくかの人々はこんな気分をいだきながら東京にくるのではないのかと感じたり、逆に東京に来ない人はこんな背景を持っているから東京に行かないという決断をしたのではないかと推測させてくれた。

横浜流星の演技が良かった。
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