自分の可能性を信じていられた眩しい日々も何時かは終わる。そして自分は何者でもないと思い知らされる毎日が始まる。失敗して傷付いて挫折して後悔しての繰り返し。それでも現実の自分を受け入れて生きていくしかない。社会全体が抱える閉塞感を写し出した若者達の物語に泣いた。
若い俳優達が全員素晴らしかった。まさしく等身大の役をリアルに体当たりで熱演してた。彼らの若い熱量に圧倒された。そして工藤夕貴の存在感。彼女が娘に語るシーンはもうぼろ泣き。流石だった。平田満の静かで力強い佇まいも良かった。親の愛。子の思い。それぞれの親子の物語としても最高だった。