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記者たち~衝撃と畏怖の真実~のKotaのレビュー・感想・評価

3.2
“なにが真実か、それは自分で決める。”

9.11の後、イラクは大量破壊兵器を持っているとして戦争を仕掛けようとしたアメリカ政府に対し、唯一「大量破壊兵器など存在しない」と貫き通したローカル新聞社ナイトリッダーの記者たちを描く実話。

新聞を読みなさい、そしてその内容を自分なりに考えなさい。そう良く親には言われたけど、まさにその事を体現した映画だった。ニュースや世論を鵜呑みにする事の怖さと愚かさ。自分も幼いながらイラクが核兵器を持っていると信じていた記憶がある。全ての情報の80%を消してしまえば、残りの20%が全てになるって言葉にグッときた。

キャストはアンサンブルでとても豪華だったけど、映画のカット割テンポが早すぎで落ち着く間も無くずっとかけ足で進んでいった印象。それがロブ・ライナーの狙いなのかもしれないけど抑揚が無かったかな、内容は面白いけど。社会の授業でこの映画と”バイス”を一緒に見せれば9.11後のアメリカ政治はみんな満点。
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