ちょろもち

魂のゆくえのちょろもちのレビュー・感想・評価

魂のゆくえ(2017年製作の映画)
3.0
終始、暗い色調の映画。
静謐であった前半までと変わり、後半は死者にのりうつられたかのような神父の内包する激情が見つけられる。
映画冒頭の教会の外観の長回しと、活動家夫妻の住む家の外観の長回しは呼応されていて象徴的。二つは同じ教えの家であるとの示唆かと思えた。
あらゆるシーンが象徴と示唆で満ちており、そういうものを探すのはちょっと楽しそう。
堕落しているのはどちらか、考えさせたい映画なんだろうと思う。
変に小難しく作りすぎだが、嫌いってほどでもない。