魂のゆくえのうそからでたまことのレビュー・感想・評価

息子に先立たれ妻に逃げられた過去を持ち病にも苛まれ孤独な日々を過ごす牧師が、環境保護問題を訴える男と出会うことで信仰心や教会への信頼が揺れ始めていくサスペンス。
信仰と繁栄は異なる、では繁栄の為に神の創造物を破壊する権力者やその行為を見て見ぬふりをしていいのか、男の遺言が呪いのように彼の思考を支配し、また信仰の束縛から解放する。重厚なテーマとその緊張感ある演出、滑稽なラストシーンはタクシードライバーを彷彿とさせる。