大西辰明

孤狼の血 LEVEL2の大西辰明のレビュー・感想・評価

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)
3.9
前作のサスペンス×70年代東映ヤクザ映画オマージュな脚本がドストライクで、それを見に行くつもりで劇場に足を運んでしまったので
面を喰らってしまったのが第一印象

しかし、今回は今回で前作とは全くちがった
東映ヤクザ映画のオマージュを観れて大興奮できたので、結果最高だなと最後に思えたので
スコア3.9

それもそのはず、
今回は鈴木亮平演じる、日本映画史上最恐、最悪最高のサイコパスヤクザによって
広島の治安がヨハネスブルク以下になるのを
歯を食いしばりながら、観るという
極上のサイコスリラー×東映ヤクザ映画オマージュが観れるから🤦‍♂️
『なんも、かんも、ブッ壊れりゃええんじゃああいい!!』と啖呵を切りながら敵味方関係なく
ブチかます、最高の悪役 鈴木亮平君ホントすごかった。

この映画の監督、白石和彌は一作ごとにとんでもない求心力をもつキャラクターを一人配置してそれを起点にものすごいスピード感でストーリーを展開していくのが持ち味だとおもうんだけど、
前述の通り、最初はその役目が松阪桃李だとおもってたけど、
それは違くて、今回は悪役の鈴木亮平がソレ
そして、キャラクターの荒ぶるモンスター?てか
死神?いや昭和のヤクザから生まれてしまった亡霊ともいえる存在に翻弄されていく様が
痛快で、それを楽しむ映画なんだときづけたら
とても楽しい作品だった!

"牙を抜かれた日本映画界へ"というキャッチコピーの通り、攻め攻めの映画をみたいなら
この夏は絶対
"劇場で孤狼の血を観りゃえええんじゃあ!!"
と凄みたくなる
大西辰明

大西辰明