カトリーヌドヌーヴの美しさに驚き。
今回の往年の大女優役を地でいくオーラ。どうしてフランスの女性は歳を重ねるごとに美しくなるのだろうか。
「真実」とは惑わされやすい言葉だが、結局は多面的なものなので誰にとっての何のための「真実」か、ということだ。
こんな深いテーマを軽やかにミニマムに表現した佳作だとおもう。
どこの国も家族ってのは宝物だったり、厄介事だったりするらしい。一番身近なはずなのに一番よくわからない。作り手の優しい視点と舞台である館の庭が画面を温かく見守る。
「パリのアメリカ人のマスオさん」を飄々と演じるイーサン・ホークと最後の最後で最高の微笑み(ほくそ笑み?)ひとつでドヌーヴと渡りあったビノシュに拍手。