りょうた

スローイング・ダウン ファストファッションのりょうたのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

“瞬間”を生きる、ではなく、これからは限りなく“永遠”に近い時間を考えることができるかが重要になってくる。ファッションも、“瞬間”として捉えるのではなく、何でできているのか、合成繊維か天然繊維か、誰が作っているのか、またどこで作っているのか、作り手、原料の生産者の環境は公正か。またどこでその服が作られているのか。そして肝心の服は数年後どうなっているのか、みすぼらしくなっているのか、それとも深みが増した経年変化をしているのか。また、捨てられたのちには、どうなるのか、また私たちはどうするのか。今の暴走した合理主義、資本主義から抜け出す方法の一つはこれだ。「余白」を潰すこの社会で、私たちは幸せになれるのだろうか。消費者を中毒にさせ、労働者を使い捨て、人間=物として数値化する非倫理的ビジネス戦略、また社会全体の中で、さぁ、どう生きていきましょうか。
りょうた

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