はなこたちゃん

双生児 GEMINIのはなこたちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

双生児 GEMINI(1999年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

前回観た『野火』の監督作品だったので予備知識無しで鑑賞。
『野火』とは違い、キャストも豪華でお金かかってそうだったのでちょっとビックリしました。
冒頭から、独特の世界観にグイグイ引き込まれます。
みんな眉がなくて(江戸時代の慣習?)最初違和感ありまくりで怖かったけど、慣れたら何となく妖艶にさえ思えてきて、それに対して貧民窟の人々は奇抜で異民族の様な出で立ちで、本当に不思議な世界観。
本木雅弘さんは、タイトルで分かる通り、一卵性双生児を1人二役で演じているのですが、この演技が本当に本当に凄かったです‼️
おくりびとのイメージしかなかったのですが、目つき、表情や声、話し方‥見事な演技っぷりです‼️

弟の兄に対する気持ちの変化や、捨吉のりんに対する想い等、深くて切ない愛情も描かれていて見応え充分です。

醜い痣の為に親に捨てられ、愛するりんさえもすでに自分ではなく兄を愛している事を知り、挙げ句の果てに兄から殺されてしまう捨吉。
せめて、最後りんが抱いていた赤ちゃんは、捨吉の子であって欲しいと思いますが‥‥

塚本監督作品は、こちらの皆さんのレビューがきっかけで出会えた作品です。
皆さんありがとうございますm(_ _)m