リズと青い鳥が響け！ユーフォニアムシリーズのサイドストーリーであるなら、本作は正統な続編といった感じで久美子の2年生編が描かれる。
秀一との恋愛の描写が眩しい！
…のだけど、本作でも描かれる実力主義か年功序列か、楽しく伸び伸びと時間を気にせず部活するか、厳しく決められた時間で成果を上げるかの人間関係やジレンマなんかは現実の部活や職場、様々なコミュニティで発生する。だから妙に生々しくリアルである。だからこそ、久美子が先輩として一癖二癖ある新入部員の1年生と言葉を交わしていく所で、良い先輩なんだけど、頑張る中間管理職の印象が強かった。そして今作でも夏紀先輩の器の大きさやひたむきさが沁みた。メンバーに選ばれて嬉しかったなぁ…
どう考えても尺が足りないよなぁ、というのと、序盤の危機感を語るシーンや他校の顧問の話題など、なんとなく予想していたもののやはり全国へ進むことはできず、悔しい気持ちに。新1年の求君との関係など今後描かれるのか、続きが気になるなぁ…
