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戦慄の絆のRKのレビュー・感想・評価

戦慄の絆(1988年製作の映画)
4.8
悪意のテクノロジー、双生児の産婦人科医、赤い手術着。

何かのメタファーだとか、探偵の考えようとする癖は抜けず、充分に楽しめたのか自信がない。
精神というものの矮小さを見せつけられ、肉体とテクノロジーによる悪意が、アイデンティティというものを食いつくす、恐ろしい映画だった。

またここでも、麻薬の演出は抜群に効いている。ジャンキーは一様に子供返りを果たし、純粋な欲望に包まれ、満足気に眠る。老いた身体は破壊されても、それこそが幸せであったかのように。
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