戦慄の絆の作品情報・感想・評価

「戦慄の絆」に投稿された感想・評価

期待以上に応じてくださった映画でした

ジェレミーアイアンが鍛えた背中の筋肉がとても美しい。
ひとつずつに丁寧な表情と動き方が
危ないな魅力を惹かれます!!

マゾで非常に変態なお医者さんの映画です

この作品は好みをはっきりに分かれそうな内容でした!!シュルレアリスムとか芸術系好み人は面白いと思います

あとがき
「ハイライズ」映画でジェレミーアイアンという俳優を知ったので多くの過去作を見たいです。色気があるおじさまはかなわないなw
か

かの感想・評価

4.5
クローネンバーグ的グロ演出はかなり抑制された感じで、ドラマを掘ってゆく映画であった。原作よりも生々しい描写は抑えられているらしく、まるで中世の古文書に出てくるような悪魔的図柄も相俟って、美しく、神秘的な印象を受ける。少なくとも、「戦慄の」絆という邦題はちょっと野暮かな、と思うくらい。
双子の絆がまさに双子を破滅へと導く悲劇。近親相姦の気配が漂うのは、原作小説にその要素が色濃いからっぽい。
不気味な手術器具、悪魔的な儀式めいた赤い手術着がだいぶ露骨だけど、個人的な好みを言えばもっとおどろおどろしく悪趣味な演出があっても良かった。
Moeka

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3.6
不穏なオープニングから引き込まれる。精神的結合児の双子が1人の女性との出会いによって自我が分裂してゆく。他者を介して潜む自分自身を知り受け入れる絶望的なラストが美しい。少し壊れてゆく様の描写に物足りなさを感じるが、一人で演じ切った彼の演技力がこの作品をカルト作品に引き上げている気がする。原作はゲイで双子同士で性行為にも挑んでいるそうで、、、見事なデカダン映画でした!
otom

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4.4
グログロ。神がかっている頃のクローネンバーグ作品。なんとまぁ痛々しい退廃的なシンクロ率。双子のジャンキーを描くと云うとことん悪趣味なクローネンバーグ様々な事は勿論だが、一卵性双生児役をキチンと演じるジェレミー•アイアンズも素晴らしい。開始10分くらいは無理があるけども、これは傑作。
クローネンバーグ88年の傑作。再見ですが、やはり兄弟姉妹がいる人間としては涙無くして見れないですよこれは。

まずオープニングからクローネンバーグっぽさ全開!世にも奇妙な手術器具のイラストがハワードショアの美しいメロディとともに映し出される!なんだあの道具!笑。

クローネンバーグという監督はこれまで一貫して「内面の外部化」を描いてきたと思います。「スキャナーズ」では超能力を通して人間の考え(内面)が外部化される様を描き、「ヴィデオドローム」では1人の男の内世界が外宇宙へ溢れ出し世界を変容させる様を描いていました。本作でも「兄弟の内面的なつながり」が外部化した形としてのへその緒が登場すると。そしてラストはその「内面的なつながりを断ち切る意思」を外部化させて結合体双生児分離手術が描かれるわけです。

ジェレミーアイアンズが一人二役で演じるこの双子の兄弟は「足して1になる存在」でした。社交的な兄に対し奥手な弟、性格はまるで違うのですがお互いを補い合い常に「足して1」になっていた。そこに現れた奇形の子宮をもつ女優。彼女の存在が兄弟が成り立ってきた危ういバランスを揺るがしてしまった。彼女の3つに分かれた子宮はそういう意味では非常に示唆的です。彼女によって童貞を捨て、恋愛を知ってしまった弟のアイデンティティは激しく分裂し、1に帰結することができなくなってしまったのです。

そして涙が出るのはラストですよ!冒頭にも書いたように「内面的つながりを断つための結合体双生児分離手術」を行い、完全に兄のとつながりを断つことになった弟。彼は身支度を整え家を出て、こうなる原因を作った女優(今は恋人)の元に電話を掛けようとするが....ここはねぇ、兄弟いる人ならもう泣きますわな.....てか精神的に兄弟と言っていいほどの繋がりがある人なら泣くんじゃないでしょうか?
だーま

だーまの感想・評価

3.5

強烈なセリフから始まる作品で、
またもや変態映画を撮る監督。

絶対ヤバそうな医療器具や
場違い感溢れる赤とか、
監督らしい要素あり。

双子ものってのは
嫉妬が描かれやすいですが
これは兄弟の絆が描かれてました。
そういう意味で珍しい。

この当時は「ザ・フライ」も前に撮ってて
それから「戦慄の絆」を発表ですが
結構切ないものが多かったです。

しかし後に「裸のランチ」や
「イグジステンズ」を撮ります。
この変わりようは何でしょう? 
漂う不吉な雰囲気や
兄弟の関係が徐々に狂い始める感じが
あまりにも巧く描かれているため
薄気味悪くてちょっと苦手かも。
でも作品としては
一人とは思えない程の演技力など見ごたえある作品


◇◇鑑賞記録・あらすじ引用◇◇
鬼才デヴィッド・クローネンバーグ監督の描く心理サスペンス。カナダのトロントで産婦人科医院を開業する一卵性双生児の名医、エリオットとビヴァリー。幼い頃から文字通り一心同体に育った兄弟は、しかしある日、一人の女性に出会った事から、それまでのアイデンティティの均衡を崩してゆく……。
『ザ・フライ』『スキャナーズ』のクローネンバーグ監督作品

実際に起こった事件に興味を持った監督が作った作品です。絆が深く、仕事も勤務先も同じ、未だに一緒に住む一卵性双生児の兄弟。顔は全く同じだか性格が全く逆な事が功を奏して、仕事は順調に進んでいく。しかしながら、ある女性の登場により徐々におかしくなってしまう…

人間の狂気を表すのに、手術のシーンで真っ赤な衣装を身に纏うところや奇天烈な道具を使うのはもはや儀式っぽい。

自分自身のアイデンティティについて考える男を描いたクローネンバーグ監督はこの後設定は違うけど、自分自身のアイデンティティを作品の中で追求しています。
Guy

Guyの感想・評価

3.0
奇妙で美しい器具の数々。
冒頭での赤地にイラストが流れるシーンで心を掴まれました。
徐々に平常心を保てなくなって行く心情描写とクライマックス。
憂鬱で歪んでいて切なく苦しい。
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