Reina

ジョン・ムレイニーのキッド・ゴージャス at ラジオシティのReinaのレビュー・感想・評価

5.0
エミー賞受賞をきっかけに興味を持って、スタンダップコメディのショーというものを初めて見た。

舞台上にあるのはジョン・ムレイニー本人、マイク、ペットボトルの水、以上。

見渡す限りのラジオシティの客席は満員。調べたところキャパ約6000人。
全米をツアーで回った後に、このラジオシティ公演を7回(5回プラス追加で2回)。そのうちの1回を収録してNetflixオリジナル番組として配信。エミー賞でバラエティ番組脚本賞受賞。

サタデーナイトライブのライターとしてデビューしたということで、さすがに構成が上手い。
1時間ひとりで喋るだけなんだけど、話の展開の仕方も次への持って行き方、間の取り方など無駄がない。なさすぎる。
派手な動きはしないけれど、長い手足をバタバタしてみるだけで笑いを起こせるのだからすごい。

『マーベラス・ミセス・メイゼル』で見た、スタンダップの作られ方を思い出すと、これがその究極の完成形なのだなと思う。

シカゴ出身で両親はともにイエール・ロー卒という、相当に裕福な育ちのはずなのに、嫌味の欠片もなく、時事問題から身内の話、過去の恥ずかしい話まで盛り沢山。

これを見てジョン・ムレイニーを好きにならない人、いないと思う。
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