サラリーマン岡崎

メン・イン・ブラック:インターナショナルのサラリーマン岡崎のレビュー・感想・評価

5.0
小4までは映画が大嫌いだった。
小1くらいで観たアニメ映画の予告の最後がとてつもなく怖く、トラウマに。
それ以来、映画を観る時は予告編だけ
アイマスクをつけるという意味不明な行動に出ていた。

しかしある日、親に連れられて観に行った『MIB:2』で人生が変わった。
映画ってこんなに面白いのか、こんなにトキメクのか!
小4の俺の心はこのバカらしい宇宙人とのイザコザの虜になった。
それから、映画狂へと変貌し、
映画を観まくるようになった。
本当にあの時『MIB:2』を観ていなければ、
俺の人生は平々凡々なものになっていたと思う。

2012年にトミー・リー・ジョーンズとウィル・スミスとはお別れし、
もう作品化はされないかなと思っていた。
それが、また映画化されるとは!!!
仕事をそそくさと終わらせて、劇場へ。

そこには、17年前にクソガキだった俺が感じたあのトキメキが残っていた。
記憶を消すニューラライザーから、
武器がいろいろなところに隠されているハイスペックカー、
そして、日常的なところが隠し扉となって
宇宙人との世界の入り口となっている仕掛け、
バカらしいけど、愛おしく、
少年心をくすぐるあのアイデアが健在。
世界のあらゆるものが摩訶不思議な仕掛けがあるのではないか、
日常的にあるものもヘンテコな仕掛けを施せるのではないかと思わせてくれる、
至高のトキメキ。

そして、キャストは一新されたが、
あの愛すべきキャラクター設定は変わらない。
クリス・ヘムズワーズはマイティーソーくらいしか知らなかったから、
そもそもあんなめちゃイケメンと知らなかったし、
ソーから得たあの軽さは健在。
どこかウィル・スミスのそれと似てる。
そして、ソー仲間のテッサ・トンプソンの真面目な感じは
まさにトミー・リー・ジョーンズだ。
今回女性にしたことで、『MIB:2』で少年ながら興奮を覚えたサーリーナのかっこいいセクシーさも兼ね揃えているようにも見える。
宇宙人もピカチュウばりに可愛い…。

そして、前シリーズは2人の師弟愛が楽しめたが、
今回もその要素はリーアム・ニーソンがいることで出来てるし、
より若い2人に今後は託すという作品自体の「継承」がなされているところがもうアート。

話自体は本当にご都合すぎすぎる!
こんなに色々うまくいくはずがない!!!
けど、もうバカ映画だもね、
それさえも愛おしい。
もう大好きだわ。

そして、今回はタイトルの「INTERNATIONAL」にあるように
世界中をみせてくれるのも楽しい。
映画の醍醐味は2時間でいろんな世界へ旅行させてくれることだ。
そして、ジェントルマンぶってる俺が大好きなロンドンにまず行くとあり、
リーアム・ニーソンが出ており、
オシャレ感も増してホンマにステキやわ…。

もう大好きなところを語り出したら止まらない。。。
終電間際の新宿を「最高…最高だわ…」とひとりで呟きながら帰ったわ。

17年前に人生を変えてくれて、
その頃のトキメキをまだ俺は持てていた。
どんだけ人生で様々なことが起きようとも、
この気持ちだけは無くしたくない。
本当にそんなステキな気持ちに10歳という若さで出会わせてくれてありがとう。
これからも狂うように映画を観まくります。