MikioTakaoka

英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2018/2019「ウィズイン・ザ・ゴールデン・アワー/メデューサ/フライト・パターン」のMikioTakaokaのレビュー・感想・評価

5.0
【試写会】英国ロイヤル・オペラ・ハウス in シネマ
バレエ トリプル・ビル(3つの小作品)

http://tohotowa.co.jp/roh/

■ウィズイン・ザ・ゴールデン・アワー
7組のカップルのうち、特に3組にフォーカスして愛のあり方、関係性を描いた作品。「不思議の国のアリス」(バレエ)、「パリのアメリカ人」(ミュージカル、四季で上演)の振付家ウィールドンの作品。抽象的な振付で解釈は観る側に委ねたコンテンポラリーバレエ。

美しくて、ヴァイオリンの音色とともに、解釈自由だったので、途中なんども気持ちよくなってウトウトしてしまったが、後半はなぜが目が覚めて追いかけた。サラ・ラムがよい!

■メデューサ
神話を現代風にアレンジした作品。メデューサが聖女→野獣→聖女に変身していく過程とメリハリがよかった。メデューサ役のナタリヤ・オシポワの身体の使い方を見ていると、バレエダンサーって...と嘆息してしまう。身体の使い方だけでなく、ストーリーを伝える演技もすごい!音楽はカンタータ的な歌声が素晴らしかった。

■フライト・パターン
カナダ人の女性振付家パイトが難民問題を扱った作品。難民の苦難、その中で子を失う母親の喪失感、集団と個。繰り返す音楽(カノン)、静かなだがエモーショナル作品(ダーシー・バッセル談!)。この作品観ただけで来た甲斐があった。

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