ていてい

ビューティフル・ボーイのていていのネタバレレビュー・内容・結末

ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

依存症の映画ってその患う主人公だけフォーカスがあたっていて集会のシーンが多く精神論で語り続けてちょっと退屈なものが多い印象だけど、本作は目線が父親で、患う息子と父、元妻、今妻をはじめとする家族との一応一来しながら乗り越えようとする姿がとても美しく静かな愛情と共に描かれている。
どうしても親に感情移入して見てしまう為、何度も再発してしまうニックに、こんなに愛情を注いでもなぜ?ともどかしくてたまらなかった。
デビッドもカレンもヴィッキーも愛で溢れてて、ニック頑張ってよ!と何度も思ってしまった。
最後、依存症脱出が失敗に終わるでもなく、成功に終わるでもなく、その途中で終わるところがよりとてもリアルで良かった。
それだと同じ境遇で苦しむ家族や当人が見た時「結局完治せず死んじゃったじゃん。無理じゃん」というバッドエンドでないし「どうせ映画だからハッピーエンドでしょ?」ともならず、エンドロールの実話と共に希望を見ることができる。

ティミーはほんとこういう役適任すぎる。もうダメボーイなのにずっと見てられる。ほんとずっと見ていたい。
彼女役のケイトリン・デヴァーも見る映画によく出てるけど色々な顔ができるすごく良い女優さん。なんとなくジェニファーローレンスっぽい。将来楽しみ。
挿入歌にNIRVANAやSigur RosやNeil Young、昔の名曲Sunrise Sunsetなど使われてるのもシーンにすごく合っていてよかった!
ブラピプロデュース👏
アマプラオリジナルなかなか👍
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