Jeanne

ビューティフル・ボーイのJeanneのレビュー・感想・評価

ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)
3.6
ネタバレを一切見ずにタイトルだけを見て鑑賞した。
若者の時は"It's easy to feel alienated" (孤独感を感じやすい)と父親が言う台詞があるが、かく言う著者も常々「ふと沸き起こる孤独感」を抱いている。
余談になってしまうのだけれど、"Catcher in the rye"は薬物のように孤独感を麻痺させるのではなく、同じ孤独感を描く少年を描き、そこに我々が自己投影をし、ある種の「連帯感」を味わったからこそ(疎外感を感じなくなった)あんなにも大ヒットしたのだろうか。
何度も薬物依存からの脱却を試みる息子、それを手助けしつつも、どこか「これは前の彼ではない」と息子の存在を受け入れようとはしない父。悲しくも温かい話であった。
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