マ帆

ビューティフル・ボーイのマ帆のレビュー・感想・評価

ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)
3.5
「ドラッグに堕ちてく息子と
それを献身的に支えようとする父」

それ以上にならないのが辛かった。

パパがどんなに献身的に支えても
夜中に飛行機で駆けつけても
涙目で訴えても
伝わりかけたものが
1回のドラッグでまたパーっと消えて
どんどん遠くなってく感じ。
それを繰り返し繰り返し。

薬なんて私からしたら人種差別以上に遠い世界でよく分からんのだけど、
どんなに愛された子でも
いつしか親の見えないところで
自分の世界をどんどん広げてく
でも親はどこまでも親でしかない。
みたいなどこにでも当てはまりうる話が
この親子の場合
息子の薬物依存 という最悪な広がり方で
形になってくのでやりきれない。

空港のシーンのスティーヴカレルの演技に泣き
父子の映画なのに
母子のカーチェイスがあるあたりに
エモくなったけど
そこまで想ってくれる良い親だから尚更。

周りまでドミノ倒しみたいに
破滅してくドラッグ。
‘‘生きながら喪に服する’’って言葉が
薬やってる張本人じゃなく
支えた立場から出てくるのも
薬で堕ちた人に優しくしてくれるのは売人だけ
って町山さんの言葉も。
観た後に残るものは7割ネガティヴだった
死ぬまで無縁でいたい 。。

実在のニックが現在は更生して
13の理由などの脚本を書いている
というのが何よりの救い🙏🏼



めっちゃ重い感じで書いたけど
本当は終始
ヒィティモシーの顔面見応え100〜❕🙈
みたいなテンションだったので
一瞬も飽きてないです
彼が持つ儚さ弱さ色気は世界遺産
薬でラリった時の三白眼
キスした後の照れ(アドリブ説)
最高すぎてため息出た☁️
エンドロールの最後の最後
ティミーよる5分間の詩朗読
聴力上がります

‘‘息子を見つめて時々思うんです
自ら育てたのにこの子は誰 ? と’’
マ帆

マ帆