マルカマーク

ビューティフル・ボーイのマルカマークのレビュー・感想・評価

ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)
3.0
何て言えばいいのか、難しい。ずっとどんな感想を書こうか考えていた。
実話だから、話にケチつけられないし、登場人物の誰に寄り添って観ることもできなかった。

特に印象に残ったシーンを記す。

ロック好き文学青年ぶりがありありとわかる息子ニックの部屋は、心惹かれて凝視してしまった。ニルヴァーナ、メルヴィンズ、デヴィッド・ボウイ、美しく呪われし者…。
雑然とした中にセンスが光る部屋だった。

そんな部屋で父親デヴィッドが「普通でない」絵と散文が綴られたノートを見つけたシーンが忘れられない。
絵が怖かった。でも部屋の中同様、ついつい凝視してしまった。
もちろんドラッグなんかやらなくても、人の心を動かす芸術は生み出せる。当たり前のことを言っていて申し訳ない。
でもドラッグの影響で、普段と異なる芸術の才能がニックの中で生まれていて、それにも心を惹きつけられたのが怖かった。

あと、エンドロールは最後まで見届けることを強くおすすめする。