どらどら

愛がなんだのどらどらのレビュー・感想・評価

愛がなんだ(2018年製作の映画)
4.3
-好き?なにそれ?

好きと幸せと愛
他人から見た不幸せが幸せで
他人から見た幸せには興味がなくて

たぶん、恋愛って全部自分基準だ
好きになるのに理由なんてないし
好きでいるのに理由なんてないし
目指すゴールも自分だけのもの

それがどんなに不合理でも
“愛がなんだ”
私がどう思うか、それだけだ

—————————————————————
昨年の超話題作
男一人で見に行くのが流石に気が引けて見れずじまいだった
話題になったのも頷ける傑作だ

「パンとバスと~」で扱った”言葉にしないから続く関係”と近いものはあるが、そこからさらにアクセルを踏み込んだ結果、究極な恋愛映画が完成した。

薫堂さんの言葉通り、愛の手前の「好き」が「好き」のまま愛を追い越した、まさにそんな感じだ

岸井ゆきのは、振り回されているのが気がついたら振り回す中心になるというナチュラル小悪魔的な要素と”気持ち悪い”ほどの一途さの両立というこの映画の全てを一人で背負った存在感だった

深川麻衣がまた前作と違った深みを見せてくれ、ますます今後の活躍が楽しみになる

成田凌のダメ男はもはや傑作の定番とまで思えるし、若葉竜也もまたいい。あの気弱そうな優しさは彼の魅力だ。
どらどら

どらどら