くろさわ

愛がなんだのくろさわのネタバレレビュー・内容・結末

愛がなんだ(2018年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

平凡な20代後半の女性が友人の結婚式で一目惚れし、ひたすらに追っかける恋愛映画。

少し前のキラキラやドロドロした恋愛映画とは異なり、モヤモヤタイプの内容である。

登場人物の雰囲気がとても良く、それぞれの個性が今時の20代を表しているようだ。

守がテルコにも会わないでおこうと伝えるシーンは今の時代の恋愛を表しているようだ。

明確に付き合うと言わない関係。
言葉にしないため、関係性がお互いにずれてしまい、関係性を明確にしようと決断したときには相手は去っていく。
自分の頭の中だけで、どんなに整理をしたところで、相手の思いは時の流れや周りの環境によって変化する。
思いを整理したところで、相手の想いは変わっているのだから上手くいかなかったりする。

刺さったシーンは「諦めることくらい自分で決めさせてくださいよ」って仲川のセリフが染みた。
周りの人間は頑張れとか諦めるなとか無責任なアドバイスを言うが、最後の意思は本人が決めるものだ。
本人以上に周りが熱くなるのはドラマの世界だと美化されやすいが、現実は迷惑なのかもしれない。

人間関係って難しいな。