愛がなんだのReoのネタバレレビュー・内容・結末

成田凌の一挙手一投足が自分が一生かけても到達できない今風のモテるやつのそれで、なんだこれ、こいつなんなんっていうノリで見てたら、中目黒のパーティーから急にそれまでの男性が機能しなくなって、こっち側に降りてくるという。そうするとむしろこっちは辛くなってくるというか、絶対に覆られない天性の外見に起因する万能感に満ちてた成田凌でもこんな情けない有様なんですか？じゃあこっちはどうすればいいんですか。という。
原作では成田凌みたいな人物像じゃないらしいけど、映画から入るとむしろいい。少なくとも原作では意図してないし、映画でもそうかもしれない。でもそこがいいですね。徹底的に追い詰められた気持ちで見てました。

あと細かいとこだと、気分はちょっと上昇気味だけど客観的に見るとどんどん堕ちてる人が饒舌に語ってるのは最高ですね。で、聞き役が結婚とか言ってきて、さらに仕事は続けるという。得意げに豆鉄砲見せびらかしてたらナパーム弾放られたような、普通なら恥ずかしいとこでもその後ウキウキした雰囲気が続くとこにテルコの異常を見出してみたりしました。
「あったまきた、パスタつくろ」は恋の渦で見た険悪な空気なかったことにしますよスイッチを思い出して、大人の悲しい性を感じました。
深川麻衣と若葉竜也はどっちも好きなんでよかったです。