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銃のjyoのレビュー・感想・評価

(2018年製作の映画)
4.1
ひょんな事から銃を拾った大学生をモノクロの映像で描く。

主人公の吉川は、普通に合コンをし、普通にタバコをし恐らく犯罪学を学んでいる学生だ。ある日彼は道端に転がっていた銃を拾う。彼は銃を使用することなく、自分のアパートでひたすら銃を眺めているだが・・・。

この映画はモノクロで描かれている事が後の大きな伏線となり、すべての映像に意味をもたせたような映画である。だが、この映画は通常の映画の編集ではありえない場面も多々あり、今年話題になったあの映画で覚えた感覚になったのだが、不思議と許してしまうところもあり、これが『銃』という映画が持つ個性として受け入れられるようになり、その後はどんな事が起きても大丈夫なのではないかと悟った。

しかし、この映画は目立ったアクションが起きない。吉川は終始苦悩しているその苦労を取っ払うかのように彼氏のいるセックスフレンドを見つけ、愛のない快楽のみを得ることができるセックスに夢中になっていく。

彼にはどんな未来が待っているのかという期待感も起き、『タクシードライバー』のトラビスのようにアンチヒーローのようにも見えてしまう。

『タクシードライバー』が好きだという人は、この映画に向いている事だろう
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