しあつん

華やかな女豹のしあつんのレビュー・感想・評価

華やかな女豹(1969年製作の映画)
4.0
浅丘ルリ子演じる京子はVogueのデザイナーで、パリで仕事をしていたが、とある美術家の訃報を聞き日本に帰ってくる…洋服、絵画、陶芸など隅々までこだわったセット、「謎の女B」などの音楽によってミステリアスでモダンな世界に浸らせてくれる作品。

この物語における京子の「女豹」ともいえる行動には明確な目的がある。それが表にあらわれないことから周囲の人々が振り回されていく様が見どころ。京子自身も恋愛に器用なふりをしながら、実は悩んでいるという面が可愛らしい。ただラストは交通事故によってすべてがまとまった感があり、上手く収まりすぎている。

浅丘ルリ子はアイラインが濃いなあくらいで、これまで注目していなかったのだが、この作品における紫色のコート、煙草を吸うときに光る白いネイルが素晴らしかった。そして最後の、船の上での悪戯っぽい表情がよすぎる…
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