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アダムス・ファミリーのmanamiのネタバレレビュー・内容・結末

アダムス・ファミリー(2019年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

実写1は鑑賞済……だけどこんな設定だったっけ。本作のAddams Familyはアダムズ一家ではなくアダムズ一族です。

ストーリーが皮肉満載すぎて好き。

現実では素敵だと褒めちぎられ理想としているものを本作では「フツー化、フツーの家、フツーの街」として表現してる。その"フツー"の型にはまらない部分を隠して、「フツー最高!」って生きてるのが街の人達。

アダムズ家は見た目からして"フツー"じゃないからフツー主義の人の目の敵にされる。対してアダムズ家は「変な人たちね」だけで済ませて自分の生活を楽しむ。

「普通が嫌」とか「普通が良い」とか"普通"を基準にした取捨選択、現代社会に良くあるなあと思いました。

そして「アダムズ家の子」とか「"フツー"主義の子」としてしか見られない大人の価値観をぶっ壊す子供達、好き。伝統や慣例を守るのも大切かもしれないけど、それ以前に個人としての意思や個性を守るのも大切だよね。親は親で心配なのもわかるけど。

そして最後、街の人と仲良くなりはしたけどやはり家は元に戻るの好きだなあああ!

長々と書きましたが、映像でもストーリーでも雰囲気でも、一人一人別の楽しみ方ができる良い作品だと思いました。もちろん子供は子供で楽しめるし、ティーンもティーンで楽しめるし、大人も大人で楽しめる!深く掘るのも浅く観るのも自由。
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