旅するランナー

モンスターハンターの旅するランナーのレビュー・感想・評価

モンスターハンター(2019年製作の映画)
4.0
【ポールWSアンダーソンに物申す】

さすが「バイオ・ハザード」シリーズの監督だけあって、モンスターが兵士たちを狩る前半は物凄く怖い。
レーザー光線と同じくらい、こんな死に方したくないランイキング入りしそうな恐怖が襲い掛かります。
節足動物系が苦手な人は見てられないくも、いや、かも。

一方、戦士たちがモンスターを狩る後半は少々トーンダウン。
ミラ・ジョヴォヴィッチの驚異的な打たれ強さばかりが目立ちます。
どんなコスチュームも見事に着こなす、美しく強い不死身の女です。

全体を通して、怪獣映画としては非常にレベルが高いです。
ジャパニーズTVゲームを、ここまで迫力ある映像によくぞ仕上げてくれました。
ポール・ウィリアム・スコット・アンダーソンに感謝です。

ただ、ポールさんに「あんたー損してるよ」と申し上げたいポイントが3点ございます。
①予告編では流れていた、あの名曲「英雄の証」が使われていない。カプコンとのコミュニケーションがしっかり行えていたのか疑問です。
②英語のセリフもない山崎紘菜は結局どうなったのか分かりにくい。彼女の扱いは、あまりにも東宝をないがしろにしていると当方は見ています。
③「チョコレート」をはじめ笑いがことごとくスベッてます。アジア人=ギブ・ミー・チョコレートという人種蔑視が透けて見えます。
かくのごとく、ジャパニーズ・マーケットへの気配りが少々不足していると言わざるを得ません。
もし次回作を製作するようなことがございましたら、是非ご改善をお願い致します。
モンハン、いや、猛反省して頂きたい。